今回は「大型バイクのメリットとデメリット」というテーマでお話していきます。
大型バイクに乗ったことのない人からすると大型バイクというのは完璧な存在に見えがちですが、残念ながらそういうわけではありません。
むしろ大型バイクへの憧れが強すぎたが故に、大型バイクを買ったは良いけどイメージと違いすぎてすぐに別のバイクに乗り換えたり、バイクに乗らなくなる人が僕の周りには結構いました。
当然そうなってしまうとお金も無駄になりますし、家族(主に妻)から反感を買う可能性もあります。
なので今回は僕が思う大型バイクのメリットとデメリットについてお話していきたいと思います。
メリット
1.高速道路が楽
1つ目は高速道路が楽です。
僕が初めて大型バイクに乗ったときに1番感動したのが、高速道路を走行する際の楽さです。
中型バイクで高速道路を走行すると、合流や追い越しの際にギアを一旦下げてから思いっきり加速をしてまたすぐにギアを上げるという手順を踏まないと周りの流れに乗れないことが多々ありました。
しかし大型バイクであればギアが高くてもパワーが有り余っているので、わざわざギアを下げなくてもなんなら6速のままでも余裕で合流や追い越しをすることができます。
なので中型バイクで高速道路を走行しているときのような余裕のなさ、必死感というのは全く感じることはありません。
そしてこれは単純に楽というだけではなく、合流時に加速が足りなくて思ったタイミングで合流できなくなるという危険な状況に陥ることも回避できますし、追い越しをする際も素早く追い越して素早く左車線に戻れるので速度超過をしている後続車に追突される可能性や煽られる可能性も下げられるので安全運転にも繋がります。
何よりもこれだけ余裕のある運転ができると精神的にも楽になるので、自分の持てる集中力のほとんどを危険予測や運転操作に向けることも可能になります。
なので個人的には大型バイクの最大のメリットは高速道路の走行にあると思います。
2.煽られにくい
2つ目は煽られにくいです。
人間というのは自分よりも大きいものには恐怖心を抱き、自分よりも小さいものには舐めてかかってしまいがちです。
極端な例を出すと、身長180cm体重150kgのゴリゴリマッチョに喧嘩を売られたら目を合わせることもなく退散すると思うのですが、身長155cm体重47kgの細っそい人に喧嘩を売られたらそれはそれで怖いですが、マッチョのときのような恐怖心はないですよね。
ただこれは野生や本能の話で、大人になれば大きさだけで物事を判断するような人や喧嘩を進んでするような人はいなくなるはずなのですが、世の中には体だけ大人になってしまった幼稚な人が一定数存在します。
そのような幼稚な人たちは大きさでしか物事を判断できないので、自分が乗っている車よりも小さいバイクが自分の前を走っていると
先に行かせろ、バイクは車に道を譲れ
みたいな感じで煽ってきます。
なので街中では車よりも車格の小さいバイクが煽られるというパターンが多いのですが、僕の体感では大型バイクに乗っているときよりも中型バイクや小型バイクに乗っているときの方が幅寄せや車間距離を詰められることが多いように思います。
当然大型バイクであれば全く煽られないというわけではないですが、特に原付一種や原付二種のようなバイクの知識がない人でもパッと見た感じ小ささが分かるようなバイクと比べると煽られる確率には結構な差があると思います。
だからといって「じゃあ大型バイクに乗る!」という人はまずいないとは思いますが、大型バイクには比較的煽られにくいという副産物的なメリットもあります。
3.安定感がある
3つ目は安定感があるです。
大型バイクは中型バイクや小型バイクと比べてタイヤの幅が広く車重もあるので、直進の安定性が高いです。
そして地面の凸凹や風の影響も比較的受けにくいので、路面が荒れているようなところや風が強い日などバイクにとって不都合なシチュエーションでもある程度安定感のある運転をすることができます。
当然安定感があるということは安全にも繋がりますし、余計なところに気を遣わなくて良いので、精神的にも身体的にも楽です。
実際に僕は大型バイクも小型バイクも所有しているのですが、それぞれのバイクで同じ場所を目的地としてツーリングをした場合、圧倒的に大型バイクの方が疲労感は少なかったです。
どのようなルートを走るかによって変わってはきますが、その楽さは長距離ツーリングになればなるほど顕著に現れるので、あまり細々した移動はせずに中距離長距離ツーリングを主な目的としてバイクに乗る人は安定感があるというメリットの恩恵を大いに受けられると思います。
これら3つが僕が思う大型バイクの主なメリットとなります。
では次に大型バイクのデメリットを見ていきましょう。
デメリット
1.足つきが悪い
1つ目は足つきが悪いです。
これはどのような大型バイクに乗るかによって変わってくるので一概には言えませんが、大型バイクは中型バイクや小型バイクと比べてシート高が高いものが多くなります。
多少足つきが悪くても練習をすれば難なく乗ることは可能ですが、どれだけ慣れていても足つきに気を遣わないといけないことには変わりないので、停止のたびに気を遣わないといけないとなると結構な負担になります。
実際にやってみると分かると思いますが、足つきを良くするために足をピンと伸ばしたり、腰やお尻を動かすという動作をその場で10回くらいやってください。まぁまぁしんどいですよね。
やってみてと言われると意識してその動作を行うので余計疲れるとは思いますが、無意識にやっていたとしてもどうしても身体的には負担がかかってしまいます。
そしてその動作をしないと足が十分につかないという不安も常にあるので、精神的にも疲れやすくなってしまいます。
なのでいくら練習をして慣れたと言えど、足つきの悪いバイクにはこのように疲れやすいというデメリットがあるということも理解しておく必要があります。
2.取り回しが難しい
2つ目は取り回しが難しいです。
大型バイクは言わずもがな中型バイクや小型バイクと比べて車重が重たいので、取り回しが難しくなります。
さらに大型バイクはホイールベースといって前輪と後輪の間が長いことから取り回しの際に切り返す回数がホイールベースの短いバイクよりも多くなってしまうので、余計にしんどいです。
そしてスポーツタイプの大型バイクになってくるとハンドルの切れ角が少ない上にハンドルの位置も低くて遠いので、ちょっと動かすだけでもめちゃくちゃ切り返さないといけないのが結構な手間になります。
なので中型バイクや小型バイクで取り回しに苦戦している人が大型バイクを買ってしまうと取り回しがしんどすぎてバイクに乗る頻度が少なくなったり、バイクを転かしてしまうリスクが常についてくるので、1人では行動できなくなる可能性もあります。
特に狭い道に迷い込んでしまってUターンしないといけないような状況では降りて動かすこともできないし股がった状態でも足つきが悪すぎて動かせないとなると詰みなので、大型バイクを購入するときは自分が取り回しを十分にできる重さなのかを確認する必要があります。
3.エンジンの排熱
3つ目はエンジンの排熱です。
これは全ての大型バイクがというわけではないですが、大型バイクはエンジンからの排熱がとにかくヤバいです。
どれくらいヤバいかというと、僕が過去に乗っていたS1000RRはジーンズで乗ると内腿が熱で赤くただれる(火傷する)レベルでした。
スポーツタイプのバイクはフレームまで熱が伝わってくるのでここまでの被害になってしまいますが、ネイキッドやアメリカンであればこれよりはマシかもしれません。
ただマシといってもエンジンから登ってくる熱は60度以上は確実にあるので、暑いことには変わりないです。
「じゃあ冬は暖かくて良いやん!」と思った人もいると思いますが、冬はそもそもエンジンが夏場ほど暑くならないので期待するような効果は得られません。
逆に夏は全くと言っていいほどエンジンが冷えないので、気温35度の中でヘルメット、ジャケット、グローブを装着した状態でファンヒーターに当たっているのと同じです。
聞いてるだけでも意識が朦朧としてくる人もいると思いますが、実際に教習所のバイクですら教習中に暑さから具合が悪くなって教習を中断するような人もいます。
なので暑さに弱いような人は大型バイクを購入する前に、そのバイクの排熱はどの程度のものなのかをネットなどでリサーチすることをオススメします。
まとめ
以上が大型バイクのメリットとデメリットでした。
メリットデメリット云々よりも
“好きなバイクに乗る”
これが1番ですが、メリットだけを見てしまうと後々後悔することもあるので大型バイクの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
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