一本橋(平均台)が苦手な方へ。
- よく脱輪してしまう。
- 渡り切れるけど、タイムがクリアできない。
といった、二輪教習の課題である一本橋(平均台)についてのコツ・注意点などを教習所の先生が解説します!
一本橋(平均台)のルール
一本橋(平均台)はタイムが決まっており、中型二輪は7秒以上・大型二輪は10秒以上かけて通過しなくてはいけません。
タイムよりも早く通過してしまった場合は1秒につき5点の減点です。
また、検定中に脱輪・足つきなど通過できなかった場合は検定中止(一発アウト)になります。
一本橋(平均台)のコツ
一本橋(平均台)で脱輪してしまう、タイムが出せない主な原因は
- バランスの取り方が間違っている
- 速度調節の仕方が間違っている
大まかに分けると、この2つになります。
ではまず「バランスの取り方」のコツから解説していきます。
バランスの取り方
なるべく上半身(頭・肩・腰)を動かさずにハンドル(腕)だけでバランスを取るようにしましょう。
理由については上半身が動くと、動いた方向に体重がかかりバイクが傾いてしまい、バランスを崩す原因になってしまうからです。
バイクが傾いた方向と逆側に上半身を持っていくことでバランスを取ることも可能なのですが、常にバイクがどちらかに傾いている不安定な状態になるので、脱輪するリスクが高くなってしまいます。
では、どのようにハンドルでバランスを取るのか。
バイクが右に傾いた時はハンドルを右に、左に傾いた時はハンドルを左に向けましょう。
逆じゃないの・・・?
となった方もいると思います。
原理はよく小学生の時にやった、手のひらにホウキを乗せて落とさないようにバランスを取る遊びと同じです。
手元に棒状の物(ペンなど)がある方は実際に試してみてください。
ホウキが右に傾いたら手を右に、左に傾いたら手を左に移動させませんでしたか?
バイクも同様、傾いた方向にハンドルを向けることでバランスを取ることができます。
しかし、これもホウキと同じなのですが、バイクが傾いた方向に一気にハンドルを向けてしまうと、逆にバランスを崩す原因になってしまいます。
なので、バイクが元から傾かないように、大きく修正する必要のないようにするのがベストな方法です。
バイクが傾かないようにするためにはまず序盤で説明した通り、上半身を動かないようにします。
そして、ハンドルを動かし続けることです。
これも先ほど挙げたホウキの例と同じなのですが、手を一切動かさずにホウキを落とさない人はまずいませんよね。
当然、平均台は低速で走行する練習なのでバイクは不安定な、常にどちらかに傾こうとしている状態です。
なので、常にバランスを取るためにもハンドルを動かし続ける必要があります。
イメージ的には、一本橋(平均台)の幅30cmを目一杯使ってジグザグに走る感じです。
そうすることによってバランスが取れるのと、直線距離でゴールするよりも時間と距離が伸びるので、タイムを稼ぐことができます。
では次にバランスを崩さない「速度調節」のコツを解説していきます。
速度調節
一本橋(平均台)は低速走行の練習なので、主にアクセルとクラッチを使って速度調節をします。
クラッチだけでも良いのですが、エンストするリスクを抑えるためにアクセルも使うのをオススメします。
速度を上げたい時はアクセルを回しながら半クラッチ、速度を落としたい時はアクセルを戻してクラッチを握る。
これを断続的に行って速度調節をします。
ブレーキに関しては、使うのであれば微調整の効く後輪ブレーキを使用し、前輪ブレーキはよく効くので思った以上に減速しすぎてバランスを崩す原因にもなるので、使わないようにしましょう。
そして速度に関してもう1つ気をつけなければならないのが、「乗り始め」の速度調節です。
一本橋(平均台)の入口は坂道で、少し段差になっているので乗り越える時の速度が遅すぎると乗る前に脱輪をしてしまいます。
実際の検定でもタイムを計測し出す前に脱輪してしまう方が結構いました。
なので、乗り始めの速度は落としすぎず、完全にバイクが一本橋(平均台)に乗ってから減速するようにしましょう。
- 上半身を動かさない
- ハンドルの動きを止めない
- 前輪のブレーキは使わない
- 入口の速度は落としすぎない
以上が一本橋(平均台)をクリアするためのコツでした。
まずはタイムを気にせずに平均台を渡りれるように、バランスの取り方の練習をメインでしましょう。
そして、上手くバランスが取れるようになったら速度を徐々に落としていき、タイムクリアを目指していきましょう!
検定中の一本橋(平均台)で注意すべきこと
検定中はタイムを上回っても加点されることは一切ないので、頑張りすぎないように、とにかく脱輪しないようにしましょう。
万が一検定でタイムを出せなくても1秒につき5点減点されるだけです。
検定時の作戦として、タイムは捨てて確実に渡り切れる速度で通過するのもアリです。
乗る前に深呼吸をし、体が固まりすぎないように脱力して挑みましょう!
まとめ
一本橋(平均台)は二輪教習の中でも苦手とする方が多い課題です。
しかし、バランスが取れないのには必ず原因があり、その中でも多い原因が上半身のふらつきです。
教習の合間に一本橋(平均台)をしている方を見てみましょう。
上手い人は上半身を動かさずにバランスを取っているはずです。
とにかく上半身が動かさず、ハンドルでバランスを取るという感覚を掴めるように練習していきましょう!
自転車で練習するのも1つの方法です。
バランスの取り方の要領は同じなので、バイクにも行かせると思います。
ただしバイクと同じくバランスを崩してしまうと最悪転倒してしまうので、広い敷地でできればプロテクターをつけて行いましょう!
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