今回は「デメリットが多いカスタム4選」というテーマでお話していきます。
基本的にバイクは純正で完成されているものですが、体格や用途は人によって変わってくることから、カスタムすることでより自分にとって便利で乗りやすく格好良いバイクに近づけることができます。
しかし適正ではないカスタム・適正ではないカスタムパーツを選んでしまって、費用対効果が見合わなかったりむしろ乗りにくくなってデメリットの方が大きくなるというのはある種のバイク乗りあるあるです。
なので今回は過去の経験を基に、個人的におすすめしないカスタムやカスタムする際の注意点について解説していきたいと思います。
①ハンドル
1つ目はハンドルです。
バイクを自分の体格・用途に合わせるためにハンドルを交換するというのは、かなり効果のあるカスタムだと言えます。
しかし冒頭でもお話したようにバイクは純正で完成されていることから、カスタムしたハンドルが自分にとって適正であってもバイクにとっては適正ではない可能性があります。
例えばスポーツタイプのバイクにはセパレートハンドルという、前傾がキツくバイクの前側に荷重がかかりやすいハンドルが装着されていますが、これをネイキッドタイプのバイクのようなアップハンドルに交換すると、バイクの特性が大きく変化してしまいます。
これはアップハンドルからセパレートハンドルに交換する場合も同じことが言えますが、正反対の特性も持つハンドルに交換してしまうと純正の状態で想定されていた動きとは異なる動きをすることから、運転姿勢は楽になってもバイクの扱いが難しくなってしまう可能性があります。
もちろんサスペンションなどのセッティングやライダーの腕前で特性の変化に対応することも可能ですが、どちらの方法も初心者さんでも容易に行えるとは言えません。
またハンドル交換は取って付けるだけの簡単なカスタムと思いがちですが、ハンドルやスイッチボックスがタンクに干渉したりホース類の長さが足りなかったりと問題が発生しやすいカスタムでもあります。
ちなみに僕が初めてバリオスのハンドル交換をしたときは、左にハンドルを切るとスイッチボックスがタンクに当たって左折のたびにクラクションが鳴る輩仕様になってました。
ハンドル交換にはデメリットしかないというわけではないですが、結局純正の方が乗りやすくて元に戻すという人が多いことも事実なので、ハンドル交換を行う際はしっかりと特性の変化を理解してバイクに適合するものを選択するようにしましょう。
②ヘルメットホルダー
2つ目はヘルメットホルダーです。
ヘルメットホルダーとはこのような
引用元:https://www.amazon.co.jp/より
バイクにヘルメットをロックするためのパーツを指します。
ヘルメットホルダーがあれば、ツーリング先でなにかと荷物になるヘルメットを持ち歩く必要がなくなることから後付けを検討されている方もいるかもしれないですが、個人的にはあまりおすすめしません。
何故ならヘルメットホルダーはロック式になっていると言えど、盗難対策としてはほぼ無意味だからです。
もちろん何の盗難対策もせずにミラーにヘルメットをかけておくよりは、抑止力として多少はマシだと思います。
ただどれだけ頑丈なヘルメットホルダーであったとしても、ヘルメットの盗難はヘルメットホルダーを破壊するのではなく顎紐を切られることが多いので、ハサミさえあれば数秒で盗めてしまうのが実情です。
でも顎紐切ったら盗んでも売れへんやん
と思った方もいるかもしれないですが、高価なヘルメットであれば顎紐を買い替えてから売ってもボロ儲けなので、盗難する人間からすればロックされていると言えど簡単に手に入る金がぶら下がっているのと同じです。
なのでどうしてもヘルメットを持ち歩くことができないという人以外は、手間ではありますがヘルメットホルダーに頼らず持ち歩くことをおすすめします。
③ミラー
3つ目はミラーです。
記事の冒頭でバイクは純正で完成されているというお話をしましたが、残念ながらミラーについてはこの限りではないことが多いです。
様々なバイクを試乗してきましたが、純正なのにも関わらずミラーで後方確認がしづらいバイクというのも存在します。
もちろんどれだけ見やすいミラーであったとしても死角はあるので目視確認は必須ですが、後方の状況がパッと見て広く確認できないというのは安全運転に大きな悪影響を及ぼします。
特に後続車との距離感を把握することで、適正な流れ・車間距離・ブレーキなどを予測するためのヒントを得ることができるため、ミラーを活用しない手はないと思います。
という理由から純正ミラーよりも見やすいミラーに交換するというのはむしろおすすめのカスタムですが、僕の知る限り社外品のミラーというのは機能性重視ではなくデザイン性重視のものが多いように思います。
またこれは経験談でもありますが、純正ミラーがバイクの振動によって見づらくなるというのは中々ないですが、社外ミラーは重さ・高さ・位置が変わることによってバイクの振動でブルブル震えて見づらいということもあります。
こればかりは付けてみないと分からないところではありますが、一切下調べをせずにデザイン性だけを考えてミラーを交換するというのは危険予測のためのヒントを一つ失う可能性があるのでおすすめしません。
④フェンダーレス
4つ目はフェンダーレスです。
フェンダーレスとはリアフェンダーを取り外すカスタムのことを指します。
リアフェンダーを取り外すことによって、スリムでよりスポーティーな印象になるので、フェンダーレスはデザイン性の向上を目的としたカスタムと言えます。
ちなみに僕も見た目的にはフェンダーレスは好きです。
ただリアフェンダーを取り外すということは、泥はねと巻き込み防止の効果をなくすことになるので、正直デメリットが大きいカスタムとも言えます。
路面が濡れているようなときは背中まで泥が飛んできたり、本来あまり砂や泥が侵入しないところまで侵入してくるのでシンプルに洗車が大変です。
またこれはバイクによってはフェンダーレスでなくても機能していないものもありますが、リアフェンダーには汚れという点だけではなく巻き込みを防止する役割もあるので、フェンダーレスのバイクは事故の際に、タイヤに体やカバンなどが巻き込まれるリスクが高くなってしまいます。
フェンダーレスは利便性を目的としたカスタムではないので汚れるからおすすめしないというのは野暮ではありますが、通勤や通学でもバイクを使うという方やタンデムをすることがある方には向いていないカスタムだと思います。
まとめ
以上が「デメリットが多いカスタム4選」でした。
人によってバイクに何を求めるのか・どのようなバイクが好みなのかは変わってくるので、カスタムは違法じゃない限りは自由にすれば良いというのが本心です。
ただ僕の経験としてはこれらのカスタムは何となく行ってしまうと思いがけないデメリットが生じたり、お金の無駄だったなんてことにもなり得るので参考程度に役立てていただければ幸いです。
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