今回は「嫌われるバイク乗りの共通点」というテーマでお話していきます。
普段生活している中で他人に嫌われるかもしれないという心配は至極どうでも良いことなのですが、公道でバイク乗りとして周りから嫌われるような行為は極力避けるべきだと思います。
何故なら嫌われているが故に車から軽視されて事故に巻き込まれる可能性があったり、バイク乗りにとって不利な世の中になってしまうからです。
なので今回は嫌われないために改善すべきバイクの乗り方について解説していきたいと思います。
①すり抜け
1つ目はすり抜けです。
すり抜けは安全かつ合法に行うこともできるので、絶対にやってはいけないと強制するつもりはないですが、よほどのことがない限りはやらない方が良いと思います。
当然安全面から見て車に見落とされる原因になるからやらない方が良いというのもありますが、この記事的に言うとすり抜けは車からするとかなり迷惑な行為になるのでやらない方が良いです。
よく僕のYouTubeの動画や生放送のコメントで
街中を普通に走っていただけなのに車に幅寄せしながら追い抜かれた!
と書き込まれる方がいるのですが、車からすればバイクのすり抜けも同じようなものです。
バイクのすり抜けは言い方を変えると”安全な側方間隔を保持していない状態での追い抜き”なので、幅寄せしながら追い抜きをする車とやっていることは同じですよね。
わざと近づいてきて道を空けさせようとする危険な車と一緒にするな!
と思うかもしれませんが、安全な側方間隔を保持できないのが目に見えているのに追い抜こうとしている時点でどんぐりの背比べです。
だからと言ってバイクに対して幅寄せをするのもおかしい話ですし、すり抜けがなくなれば幅寄せもなくなるとは思えないですが、少なくとも反感を買う原因の1つにはなっていると思います。
すり抜けという行為は安全面だけではなくこのような危険性も孕んでいるということを理解しておきましょう。
②停止位置
2つ目は停止位置です。
街中を走行しているバイクを見ていると、信号待ちなどで当たり前のように停止線を越えて停止している人を多く見かけますが、これも意外と周りに迷惑をかける行為です。
基本的に停止線というのは円滑な交通を妨げず安全に停止することのできる場所に設置されています。
言い方を変えるとある程度の余裕は持たせているとは思いますが、停止線を越えて停止する前提で作られているわけではないので、停止線を越えると途端に周りの歩行者や車から邪魔で危険な存在になるということです。
街中でよく見るパターンとしては停止線を越えて停止している車両の影響で、左折車が余裕を持って曲がれなくなっているというものですね。
本来左折というのは道路の左側端に沿って行わなければいけないものですが、曲がる先に停止線を越えて停止している車両があると、右に振ってから曲がらないと曲がりきれなくなってしまう場合があります。
その時点で左折車からすると停止線を越えて停止している車両はかなり邪魔な存在になりますし、停止線を越えて停止している車両のせいで曲がりきれずに渋滞が起こるなんてこともあり得ます。
また右に振って左折するというのは、道路の左側端に沿って左折するよりも接触事故のリスクが高くなってしまいます。
バイク1台が停止線を越えただけでそんな大袈裟な
と思う方もいるかもしれませんが、停止線を越えて停止している本人には分からないだけで、左折車からすると余計に心配しないといけないことが1つ増えるので、迷惑で危険なことには変わりありません。
もちろん黄色信号のタイミングなどで止むを得ず停止線を越える場合は仕方ないですが、そもそも停止線を越えて停止するのは信号無視や一時不停止など、ただの違反行為です。
もっと細かいことを言うと、タイヤも含めて車体の一部が停止線に上にかかった時点でアウトなので、ある程度余裕を持って停止するようにしましょう。
③意思表示
3つ目は意思表示です。
車であれば挙手など他の車に対して意思表示を行うことは容易ですが、バイクは意思表示をするような場面では両手が塞がっていることが多いので、車と比べると意思表示が難しくなってしまいます。
なのでそもそも意思表示をする習慣がないというライダーも多いかと思いますが、できるのであれば意思表示は積極的に行うべきだと思います。
何故なら公道は他の車と持ちつ持たれつの関係だからです。
例えば私生活で何かで並んでいるときに「自分あまり急いでないんで先にどうぞ」と譲ってもらえたら、当然のようにありがとうございますとお礼を言うと思います。
たまに偽善者が〜とかよく分からないことを言って何のコミュニケーションも図らないような人もいますが、余計なお世話だったとしてもトラブル回避のためにもお礼を言うのがベターですよね。
それと同じように公道では譲ったり譲られたりが当たり前なので、その際にありがとうございますという意思表示がないと見た目的にあまり良くありません。
また車・バイクに乗るのであれば自分の意に反していても意固地にならず、トラブル回避のために行動するという考え方もかなり大切なことだと思います。
ただ状況によっては挙手をすると運転操作に支障をきたす場合もあると思うので、お辞儀などシチュエーションに見合った意思表示を行うようにしましょう。
④走行位置
4つ目は走行位置です。
一般的な車道であればバイクからするとかなり幅に余裕があるが故に、無意識のうちに車線内をふらふらしてしまうライダーが多いのですが、これも意外と周りの車からすると迷惑な行為となってしまいます。
何故なら走行位置が定まっていないと、
- 右折の予備動作なのか左折の予備動作なのか
- 追い越しをしたいのか追い抜きをしたいのか
周りの車から動きが読めないからです。
少し大袈裟な言い方になってしまいますが、しっかりと危険予測をしている人からするとふらふらしているバイクというのは、子どもが運転する自転車並みに怖いです。
バイクは路面の影響をモロに受ける乗り物なので、多少ふらついたり走行位置が変わるのは仕方のないことですが、無意識でふらつくのと意識的に走行位置を変えているのではまた話が変わってきます。
ちなみにコーナリングテクニックの1つとされているアウトインアウトは、周りの車への影響を考えるとあまりやるべきではないですし、公道ではアウトインアウトなんてしなくてもミドルミドルミドルで曲がれるような余裕のある速度で走行すべきだと思います。
少し話が逸れてしまいましたが、何となく前方の車両に追従するような場合であっても、しっかりと真っ直ぐ走るという意識を持って走行する必要があります。
ふらついてしまう原因としては
- 下半身のホールドが甘く体とバイクの動きがバラバラになっている
- 運転姿勢の左右差が大きい
- 目線が近いなど
多岐に渡るので、自分の運転を観察しながら改善していきましょう。
まとめ
以上が「嫌われるバイク乗りの共通点」でした。
一言で言うと嫌われるバイク乗りというのは自分のことしか考えず、周りへの影響を考えられない人のことを指します。
周りへの影響というのは周りを走行している車だけではなく、世の中のバイクへの風当たりにも繋がってくると思います。
もちろんバイクだけではなく車にも自転車にも歩行者にも共通して言えることですが、車の方が〜という話をしたところで何の解決にもなりません。
ルールではなくマナーの部分でもあるのでここまでシビアに考える必要はないかもしれませんが、自由と無責任を履き違えたバイク乗りにはならないようにしましょう。
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