今回は「バイク乗りが無自覚でやりがちな違反5選」というテーマでお話していきます。
公道ではルールに従って走行することが基本となりますが、正直ルールが多すぎて・ややこしすぎて中々把握しきれないですよね。
とは言え違反をすれば悪意がなかったとしても罰金・反則金・加点を受けることになりますし、状況によっては自分や周りの歩行者・ドライバーを危険な目に遭わせることになってしまいます。
なのでルールはできるだけ把握しておくべきなのですが、先ほどもお話したように全てを把握するのは中々難しい、というか不可能に近いです。
そこで今回はバイク乗りが”無自覚”でやりがちな違反にフォーカスを当てて解説していきたいと思います。
①車間距離
1つ目は車間距離です。
街中を走行しているバイクを観ていると
前の車が急ブレーキかけたら絶対にぶつかるやん…
と思うような車間距離しか空けずに走行している人を多く見かけます。
自分のブレーキングテクニックなら停まれると過信しているのか煽っているのか分からないですが、前方の車両が急ブレーキをかけた際に安全に停止できる車間距離を空けていないと”車間距離不保持違反”という違反に該当してしまいます。
過去の記事でも安全のために車間距離は空けましょうというお話はしていますが、安全云々の前にそもそも車間距離を詰めるというのはルールとして禁止されている行為なんですよね。
もちろんバイクだけではなく車にも同じことが言えますが、バイクは車と違って前方に死角がないからか特に車間距離を無意識に詰めてしまっている人が多いように思います。
なので意識的に車間距離は空けるようにしていただきたいのですが、ルール上どれだけ車間距離を空ければ違反に該当しないのかというと具体的な数字は決まっていません。
要は前方の車両が急ブレーキをかけても安全に停止できる車間距離を空けていれば何メートルでも良いということです。
とは言えフルブレーキの経験がある人というのは中々いないと思うので、目安としてお伝えしておくと計算上は完全に停止するまでにこれだけの距離を要するとされています。
20km/h 9m |
30km/h 15m |
40km/h 22m |
50km/h 32m |
60km/h 44m |
70km/h 58m |
80km/h 76m |
90km/h 93m |
100km/h 112m |
また前方の車両が通過した地点に自分が3秒以内に到達してしまう場合は車間距離を詰めすぎている可能性が高いです。
無意識であったとしても危険な違反行為であることには変わりないので、今一度、車間距離には注意していきましょう。
②スマホ注視
2つ目はスマホ注視です。
昨今ではバイクにスマホホルダーを付けて、ナビを見ながらツーリングをするというのが当たり前になってきました。
ナビがあれば方向音痴な人でも迷わず目的地に行くことができるので、かなり便利なアイテムと言えますが、使い方を間違えると違反行為に、それもかなりの重罪になります。
もちろんバイクにスマホホルダーを付けることや、ナビを使用すること自体は問題ないのですが、運転中に操作や注視をすると”携帯電話使用等”という違反に該当してしまいます。
少し前までは反則金6000円・違反点数1点だったのですが、改正後は反則金1万8千円・違反点数3点とかなり罰則が強化されています。
罰則が強化されたから気をつけましょうという話ではないのですが、それだけ昔よりも所謂(いわゆる)ながら運転が厳正に取り締まられているということです。
なので運転中にスマホを操作するのは当然のこと、ナビを確認するためであっても注視するのは避けるべきです。
特にナビを注視したくなるシチュエーションとしては、道を間違えたときや交差点の右左折だと思うのですが、まず道を間違えた場合は無理に走り続けようとせず、とりあえず安全な場所で停止してください。
停止中であればスマホの操作や注視は違反に該当しません。
また交差点の右左折のタイミングについては、これは僕なりの方法ですがスマホの音量をMAXにしておけばフルフェイスであっても十分ナビの音は聞こえるので、目だけではなく耳も使って道を確認するのが良いと思います。
ナビを注視しながら運転する癖がついてしまっている人も少なくないと思うので、方向音痴な方は特に注意が必要です。
③停止位置
3つ目は停止位置です。
公道では一時停止や信号のある交差点など、停止する位置を指定されている場所が多く存在します。
もちろんルール上、指定された位置で停止しないと違反になるので、大体の方はしっかりと停止しているとは思いますが…と言いたいけど残念ながらしっかり停止している人の方が珍しいですね。
と言うのもそもそも停止する気がない人は論外ですが、せっかく停まっているのに違反に該当するような停まり方をしている方がかなり多いんですよね。
一時停止を指定されている場所というのは、厳密に言うと”停止線の直前”で停止する必要があります。
また黄・赤信号の場合は”停止線を越えて進行してはならない”と明記されています。
何が言いたいのかと言うと、停止位置というのは何となく停止線らへんで停まったらええでというわけではなく、停止線を越えるな!と厳密に指定されているということです。
なので一時停止や黄・赤信号で停止線をタイヤで踏むという行為は、直前で停止しておらず線を越えてしまっているので停止していても違反に該当します。
ちなみに車であればタイヤが停止線を踏んでいなくても、バンパーが停止線の上にかかっている時点でアウトです。
正直そこまで厳しく取り締まっていることは中々ないとは思いますが、せっかく停まっているのに数センチの差で罰則を受けるのはかなり勿体無いですし、停止線を踏まないように停止するのは何の手間にもならないはずなので、面倒臭がらずに停止位置にも気をつけていきましょう。
④歩道横断時の一時停止
4つ目は歩道横断時の一時停止です。
1つ前の内容にもあったように、公道では様々な場所・シチュエーションで一時停止をする必要があります。
その中でも特に無自覚で違反をしてしまっている人が多いと思うのが、歩道横断時の一時停止です。
コンビニやガソリンスタンドに入る際、歩道を横断することが多々ありますよね。
当然そのようなシチュエーションで優先である歩行者や自転車がいる場合は、一時停止をして通過を待つという方が大半だと思います。
ではなぜ無自覚で歩道横断時に違反をしてしまっている人が多いのかと言うと、歩道を横断する際は歩行者や自転車の”有無に限らず”歩道に入る直前で一時停止をしないといけないからです。
これはバイクだけではなく車にも言えることですが、街中で歩道を横断する際に歩行者や自転車がいなくても一時停止をしている人というのはかなり稀だと思います。
が故に流れの速い道路で歩道を横断する際に、一時停止をするために減速をすると、後続車は前方の車両が一時停止をする前提で走っていないので追突される恐れがあるんですよね。
実際に街中では早めに合図を出したりポンピングブレーキをしたとしても
絶対後ろの人わざわざ停まるとまでは思ってなかったやろうな…
と思うような追い抜き方や車間距離の詰め方をされるなんてことはざらにあります。
とは言っても歩道を横断する際に一時停止をしなければ違反に該当してしまうので、歩道を横断する際は歩道だけではなく後続車の状況も確認しつつ対応することをおすすめします。
ちなみに歩道だけではなく路側帯を横断する際にも一時停止は必要です。
⑤細かいポイント
5つ目は細かいポイントです。
では最後にあまり該当する人はいないけど知らなかったという人が多く、たまに検挙されたという話を聞くような違反をサッと紹介します。
- ハンドルに荷物を掛けたまま運転
- 踵を固定することができないサンダルで運転
- スクーターのステップボードに荷物を載せる
- 50cc(原付一種)を超えるバイクでの二段階右折
これらの違反はバイクで買い物や近所をふらっとするような人が該当しやすい違反になるので気をつけていきましょう。
まとめ
以上が「バイク乗りが無自覚でやりがちな違反5選」でした。
この記事では違反にフォーカスを当ててお話しましたが、大前提としてルールというのは検挙されるされないではなく安全のために守るものなので、無自覚の違反というのは無自覚で危険な運転をしていると言い換えることができます。
自分のためにも周りのためにも今一度、運転行動を見直していきましょう。
↓動画verはこちら↓
コメント