今回は「バイクの燃費を向上させる方法」についてお話していきます。
日頃バイクに乗っている皆さんは、自分が年間でどれくらいのガソリン代を払っているか把握していますか?
最近のバイクは燃費の良いものが多いので、あまりガソリン代を気にしていない人も多いと思います。
ただ通勤通学でバイクを使っていたり頻繁にツーリングに行くような人からすると、ガソリン代は結構な出費になってしまいます。
なので今回は燃費を向上させるためのメンテナンスと運転の仕方について詳しく解説していきます。
①メンテナンス
まずは燃費を向上させるために行うべきメンテナンスについて解説していきます。
日頃自分でバイクを整備しない人からすると、メンテナンスと聞くと難しく聞こえるかもしれないですが、この記事で紹介するメンテナンスは調べれば誰でもできるレベルのものしか出てこないので安心してください。
1.タイヤ
1つ目はタイヤです。
タイヤの交換時期が来たらバイク屋にタイヤ交換をしてもらって、あとは次の交換時期まで何もしないという人が多いと思います。
ただタイヤの主な原材料のゴムは一切空気を通さないように思われがちですが、実はそうではないです。
何もしていなくても少しずつタイヤの空気は抜けていってしまいます。
タイヤの空気圧が少ない状態だとタイヤは潰れやすくなるので、地面との接地面積が増え摩擦抵抗が増加します。
イメージで言うと消しゴムを机に思いっきり押し付けて消すのと、軽く押し付けて消すのでは消すために必要な力が変わってきますよね。それと同じです。
タイヤの空気圧が少ないと余計な力を加えないと前に進もうとしないので、結果アクセルを回す量が増えて燃費が悪くなってしまいます。
なのでタイヤの空気圧は1週間に1回でも良いので、点検することをオススメします。
適切な空気圧に関してはバイクによって異なってきますが、スイングアームという部品に適切なタイヤの空気圧が書かれたステッカーが貼ってあるので、自分のタイヤはどれくらい空気を入れれば良いのか、そちらで確認するようにしましょう。
タイヤの空気圧を測るためにはエアゲージというものが必要になるので、僕が普段使用しているエアゲージのリンクを貼っておきます。
まだエアゲージを持っていないという方はぜひ参考にしてみてください。
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2.チェーン
2つ目はチェーンです。
チェーンもタイヤと同じようにバイクを購入したときから、全くメンテナンスをしていないという人が多いのではないでしょうか。
チェーンはアクセルを回すと張って戻すと緩むという動きを繰り返しているので、少しずつ磨耗して伸びていってしまいます。
実際にはチェーン自体が伸びているわけではないんですが、ピンとローラーが磨耗してチェーンが緩むことを一般的には伸びると表現されます。
チェーンが伸びてしまうとアクセルを回してからタイヤに力が加わるまでにタイムロスが発生してしまうので、加速が弱くなってしまいます。
加速が弱くなると余計にアクセルを回す量を増やしてしまうので、燃費の悪化に繋がってしまいます。
ではパンパンに張っていれば良いのかと言うとそういう訳ではありません。
チェーンを張りすぎている状態で運転を続けると最悪の場合、走行中にチェーンが切れて事故につながります。
なのでチェーンの張り具合に関しては張りすぎも緩すぎも良くありません。
適切な張り具合に関してはスイングアームという部品に「これくらいに調節してください」というステッカーが貼ってあるので、そちらを参考にしてみてください。
万が一そのようなステッカーがない場合はバイクを購入したお店に問い合わせるか、自分が乗っているバイクの車種 チェーン調節と検索すると大概出てくるのでそちらを見てみてください。
3.エアフィルター
3つ目はエアフィルターです。
エアフィルターとは吸い込んだ空気に含まれているゴミやホコリを除去してくれる部品です。
当然ゴミやホコリを除去してくれるということはエアフィルターにゴミやホコリが溜まっていきます。
イメージは掃除機のフィルターと同じで吸い込んだゴミを捨てずに放置していると、段々吸い込む力が減ってしまいますよね。
バイクのエアフィルターもそれと同じでずっと放置していると空気の通りが悪くなって燃費が悪くなってしまいます。
さらに燃費だけではなくバイクのスピードが落ちたり、信号待ちで勝手にエンジンが切れるという事態になってしまうこともあります。
なのでゴミやホコリを随時取り除いてやる必要がありますが、エアフィルターは使っていくうちに劣化していくので定期的に交換することをオススメします。
掃除をする時期は3000kmに1回、交換をする時期は1万km~1.5万kmを目安にしましょう。
ちなみにエアフィルターにはビスカス式というものがありますが、ビスカス式のエアフィルターは掃除をする必要はないので交換するだけでオッケーです。
以上が燃費を向上させるために定期的にすべきメンテナンスでした。
実際は燃費を向上させるためにすべきメンテナンスはもっとありますが、誰でも簡単にできるメンテナンスとして3つを挙げさせていただきました。
ただ誰にでもできるけどしていないという人も珍しくないと思うので、これを機にタイヤ、チェーン、エアフィルターのメンテナンスをやってみてください。
細かいメンテナンスのやり方については自分のバイクの名前スペース チェーン調節 みたいな感じでネットで検索してみてください。
②燃費を向上させる運転の仕方
次は燃費を向上させる運転の仕方について解説していきます。
1.一定速で走る
1つ目は一定速で走るです。
よく街中で前方の車に追いついたらブレーキをかけて、すぐにまたアクセルを回して加速する というような運転をしているライダーを見かけますが、このような運転は1番燃費に悪影響を及ぼします。
ブレーキをかけないと追突してしまうような距離まで接近する前に、アクセルの微調整で前方の車に追いつかないように速度を調節するようにしてください。
そうすることでアクセルのオンオフを最小限に抑えることができるので、燃料の消費量も減らすことが可能になります。
そもそも流れている道路で極端に前方の車に追いついてしまうのは、流れよりも速い速度で走っている証拠なので周りの車と同じ速度で走れるようにアクセルを一定にキープして走行するようにしましょう。
2.ギアの選択
2つ目はギアの選択です。
街中を60kmで巡航をするような場合は高いギアで走行する方が燃費は良くなります。
ただ上り坂や市街地など加速減速が激しいような所では、高いギアで走行する方が燃費が悪くなることもあります。
なぜなら高いギアで加速をしようとするとパワーがないので、アクセルを多めに回さないといけなくなるからです。
アクセルを回す量が増えると燃料を噴出する量も増えるので、燃費が悪くなってしまいます。
なので低速で走る場合は速度に応じてギアも下げてやる必要があります。
バイクによってどのギア、どの回転数が1番良いのかは変わってくるので一概には言えませんが、燃料の消費量を決めるのはアクセルを回す量です。
ギアが高かろうが低かろうがアクセルを回す量が増えると燃料の消費量も増えるので、アクセルを回す量を最小限度に抑えられるギアを場所や速度によって選択していくことが重要になります。
3.半クラを有効活用
3つ目は半クラを有効活用です。
教習所では発進するときに必ずアクセルを回しながらクラッチを繋ぐようにと教わるので、街中の発進でも必ずアクセルを回しながら半クラッチで発進しているという人が多いと思います。
アクセルを回しながら半クラッチを繋いで発進する目的としてはエンストの防止と素早い発進のためになります。
ただバイクの運転に慣れている人であればクラッチだけでの発進でもエンストはしないですし、毎回素早い発進をしないといけない状況とは限りませんよね。
なので街中で流れが遅く少しだけ前に進むような場合や、コンビニやスーパーなどで少しだけバイクを移動させるようなときは、アクセルを回さずにクラッチだけで発進することで燃料の消費を抑えることが可能になります。
ただ坂道で発進するときや流れている道路で発進するときは、アクセルを回しておかないとエンストするリスクが高くなるのと、後続車に追突される原因にもなるので、しっかり場所や状況に応じて使い分けるようにしましょう。
以上がバイクの燃費を向上させるための方法でした。
まとめ
ぶっちゃけこれらのメンテナンスや運転方法を実践しても、劇的に燃費が向上するというわけではありません。
バイクは趣味性の高い乗り物なのであまり燃費なんて気にしていないという人も多いと思います。
ただこれらのメンテナンスや運転方法は、燃費云々に限らずやるべき内容です。
模範的な行動が結果として燃費の向上に繋がるという認識で実践してもらえれば良いと思います。
特にバイクに乗りたての方はぜひこれを機にメンテナンスや運転方法の改善を行なっていきましょう。
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