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リターンライダーが注意すべきポイント3選【中高年ライダー必見】

事故を起こしたくない人へ
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今回は「リターンライダーは本当に危険なのか」というテーマでお話していきます。

近頃は10代や20代といった若い年齢層のライダーよりも、昔バイクに乗っていて子育てを終えたことを機にバイクにリターンするという方が非常に多くなっています。

なのでリターンライダーや中高年ライダーの事故が目立つこともあり

リターンライダーは危ない

年を取ってからバイクに乗るのは危ない

という意見が散見されます。

実際にバイクが関与している事故が全体的に減っているのにも関わらず、40歳~60歳の事故は増えているという結果は無視できるものではありません。

当然リターンライダーや中高年ライダーだけが危険視される今の風潮は間違っているとは思いますが、 「リターンだから・年寄りだからとそんな目で見るな!」と注意喚起を跳ね除けてしまう意固地な人ほど事故を起こしやすいのも事実だと思います。

なので今回は何故リターンライダーや中高年ライダーは危険なのか、どのように対策すれば良いのかについて解説していきます。

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①バランス感覚の低下

1つ目はバランス感覚の低下です。

人間が体の平衡を保つためには目から入ってくる情報・耳から入ってくる情報・触覚から入ってくる情報が必要とされています。

言い方を変えるとこれら3つの内、1つでも機能が低下してしまうと平衡を保つのが難しくなる、俗に言うバランス感覚が低下している状態になってしまいます。

ここまで聞いて何となく察している方もいると思うのですが、人間は年を取るとこれら3つの機能は必ずと言って良いほど低下するものです。

目であれば老眼が進行したり深視力といって遠近感や立体感を捉える能力も低下しますし、耳であれば三半規管や前庭といった傾きを検知するための機能が低下します。

さらに皮膚から伝わってくる感覚、バイクでいうとハンドルを握っている手やステップを踏んでいる足の感覚も鈍くなってしまいます。

その結果バランスを崩していることに気づいても素早く修正ができなかったり、そもそも自分がバランスを崩していることに気づいていない可能性もあります。

中高年の方が教習所の試験課題である一本橋で苦戦される原因のほとんどがコレですね。

 

じゃあ加齢によるバランス感覚の低下はどうしようもないやん!どうせぇっちゅうねん!

と思った方もいると思いますが、平衡感覚は鍛えることができます。

 

詳しい平衡感覚の鍛え方についてはこの記事を読んだ後に、GoogleやYouTubeで「平衡感覚 トレーニング」と検索すればトレーナーの方が情報発信しているものがたくさんあるので、そちらを参考にしてみてください。

要はバランスを取るという行為をすれば平衡感覚は鍛えられるようなので、そもそもバイクに乗るということ自体が平衡感覚のトレーニングになっている可能性はあります。

しかし筋トレ同様、ダンベルを何となく上げ下げするだけでは上腕二頭筋(力こぶ)に効かないように、何となくバイクを運転しているだけでは平衡を保つために必要な機能を鍛えることはできません。

なので低速で前方の車両を追従するようなときや、低速で交差点・カーブを曲がるようなときは、何となくそのような行為を行うのではなくしっかりとバランスを意識して運転するようにしましょう。

バイクでのバランスの取り方については別の記事で解説しているので、興味がある方は下のリンクから観てみてください。

②柔軟性の低下

2つ目は柔軟性の低下です。

柔軟性の低下と聞くと、バイクに跨るときに股関節が硬くて思ったように足が上がず転倒するというのをイメージする方が多いと思いますが、体の柔軟性が低下することによって生じる問題はそれだけではありません。

個人的にはバイクを安全かつ快適に楽しむためには、股関節の柔らかさよりも肩甲骨の柔らかさが重要になると思います。

何故なら肩甲骨の柔軟性が低下してしまうと、上半身の動きが制限される上に体の動きが無駄に大きくなってしまうからです。

例えばスポーツタイプのバイクに乗っている方は、ハンドルの位置が遠くなるのでハンドルを切ろうと思うと腕だけではなく背中も動かすことになると思いますが、その際に肩甲骨が硬いと上半身ごと捻ってしまうことになります。

あえて上半身を捻ってハンドルを操作しているのであれば問題ないですが、ハンドルを大きく切るようなシチュエーションではバランスを崩さないために、極力上半身の動きを抑えたい方が大半だと思います。

逆にフォームをリーンウィズからリーンアウト・リーンインに変化させるような、大きく上半身を動かしたいような場合であっても肩甲骨が硬いと、無理をしてこれらのフォームをとることになるので上半身の無駄な力みに繋がってしまいます。

もっと言うと肩甲骨が硬い人の大半は、僧帽筋(そうぼうきん)や広背筋(こうはいきん)といった上半身を支えるための筋肉が衰えているので、普通にバイクに乗っているだけでも疲れやすい可能性が非常に高いです。特にバイクに乗っているとすぐに首や肩が疲れてしまうという人はこれに該当する可能性が高いですね。

肩甲骨が硬くなることによって生じる問題を挙げだすとキリがないのここらでやめておきますが、バイクと肩甲骨の関係性がかなり深いことは事実です。

なのでこれも他人任せになってしまって申し訳ないですが「肩甲骨 トレーニング」と検索して、トレーナーの方が情報発信しているもの参考にしてみてください。

③バイクの進化

最近のバイクはABS・トラクションコントロール・ライディングモードといった、電子制御システムが当たり前のように備わっています。

さらにブレーキやタイヤといった装備類の性能も向上しているので、昔のバイクと比べてバイク自体の安全性はかなり高くなっています。

と聞くと何のデメリットもない良い話のように聞こえますが、リターンライダーにとっては大きいデメリットになる可能性があります。

何故なら電子制御システムによって制御されている部分を自分の技術と勘違いしてしまって

昔バイクに乗ってたから今でも自分は上手くバイクを扱えるんや、腕は衰えていない

と捉えてしまう可能性が高いからです。

例えば昔のバイクはトラクションコントロールが付いていないので、アクセルの回し方や回す量には細心の注意を払う必要があったのですが、最近のトラクションコントロールが付いているバイクは、アクセルを思いっきり回してしまっても後輪タイヤが空転しない程度に出力を勝手に調節してくれます。

それを自分は後輪タイヤが空転しない程度のアクセルの微調節ができるていると勘違いして、アクセルの回し方や回す量に気を使わなくなってしまいます。

そうなると細かい速度調節の技術が身に付かなかったり、アクセルを大きく回すことへの恐怖心がなくなってしまって事故に繋がるなんてこともあり得ます。

1つの例としてトラクションコントロールを挙げましたが、これは全ての電子制御システム・性能が向上した装備類に対して言えることです。

じゃあリターンライダーは最近のバイクに乗るべきではないのかというと決してそういうわけではなくて、むしろリターンする人ほど安全性の高い最近のバイクに乗るべきだと思います。

ただ何度も言うように昔と同じように運転できるのは自分の腕が衰えていないからではなく、バイクが進化しているからという認識は持っておきましょう。

自分がどうにかしているのではなくバイクがどうにかしてくれているという気持ちでバイクに乗ることで、スキルアップをしながら安全にバイクに乗ることができると思います。

まとめ

以上が「リターンライダーは本当に危険なのか」でした。

個人的には全てのリターンライダーや中高年ライダーが危険なのではなく、過去の栄光にすがって慢心しているライダーが事故を起こして危険とされているのではないかと思います。

バイクに乗るためにトレーニングをする、考え方を改める、というのは中々面倒臭いかもしれませんが 死にたくない殺したくないのであれば絶対にやるべきです。

↓動画verはこちら↓

 

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