今回は「右直事故に遭う人の特徴4選」というテーマでお話していきます。
右直事故とは右折車と直進車の間で起こる事故のことで、右直事故の大半は右折車が車、直進車がバイクとなっています。
この右直事故はバイクが車の横っ面に突っ込む、もしくは車がバイクの横っ面に突っ込むというケースが多いことから、直進側のライダーが命を落とすことも珍しくありません。
日頃バイクに乗っている人であれば
今更そんなことを言われなくても右直事故が危険なことは知っているよ
という感じだとは思いますが、右直事故に遭って命を落としてしまうライダーが後を絶ちません。
なので今回は右直事故に遭う人の特徴と右直事故に遭わないための方法について解説していきます。
①右折車からの見え方
1つ目は右折車からの見え方です。
バイクというのは周りを走行している車と比べて圧倒的にサイズが小さいことから、実際の位置よりも遠く、実際の速度よりも遅く見られる傾向にあります。
なので右折待ちのドライバーは絶対に曲がれないようなタイミングでも「あのバイクは速度が出ていない上に距離が遠いからこのタイミングなら曲がれるな」と勘違いしてしまって、右直事故を起こすというパターンが非常に多くなっています。
一歩間違えれば殺人兵器になってしまうような乗り物を運転するのであれば、それくらいのことは理解してそれらを踏まえた上で運転してくれよとは思いますが、目の錯覚は誰にでも起こることなので仕方のない部分でもあります。
だからと言って僕たちライダーが轢かれても良い理由には当然ならないので、ライダー自身が自分はどう見られているのかというのを十分理解しておく必要があります。
ということを踏まえた上でここからの内容を読んでいってください。
②交差点付近の速度
2つ目は交差点付近の速度です。
日頃街中を走行している際に、対向車線に右折待ちの車が待機しているのにも関わらず、減速のための予備動作を行なわずに交差点に進入している人は右直事故に遭う可能性が高いです。
1つ前の内容でお話したように、右折車はあり得ないようなタイミングで右折を開始してくる可能性があるので、交差点付近ではいつでも減速停止できるように準備をしておくべきです。
準備といっても交差点付近では常にブレーキレバーに手をかけておかないといけないというわけではなく、ブレーキをかけないといけないかもしれないという心の準備をしてください。
そうすることで万が一の場合でも素早く減速することができるのと、パニックブレーキをかけて単独事故を起こしてしまう可能性を減らすことが可能になります。
街中を走っているライダーを見ていると、対向車線に右折待ちの車が待機しているのにも関わらず、加速しながら交差点に進入しているような人を多く見かけるのですが、はっきり言って論外です。
さらに信号に引っかかりたくないからと黄色信号なのにも関わらず思いっきり加速して交差点に進入するライダーも見かけますが、対向車線で右折待ちしていた車が矢印信号で曲がってくる可能性があるので、これはもうただの自殺行為です。
とにかく対向車線に右折待ちの車が待機しているような場合は、減速停止が難しくなるような加速状態で交差点に進入しないようにしましょう。
③交差点付近でのすり抜け
3つ目は交差点付近でのすり抜けです。
交差点付近が渋滞していると信号が青になっても中々進めないという状況が街中ではよくありますが、そういった場合にすり抜けをして何としてでも交差点を渡りきろうとするライダーが多いですが、これは絶対にやめた方が良いです。
何故なら対向車線の右折待ちのドライバーは、対向車線が渋滞している=車の切れ目が発生するからそのタイミングで絶対に右折できるという予測をして待機しているからです。
そして対向車が停止したタイミングで右折を開始した瞬間に、バイクがすり抜けてきて右直事故が起こってしまうというパターンも非常に多くなっています。
当然ある程度知識のあるドライバーであればバイクがすり抜けてくるかもしれないという心づもりで右折を開始しますが、どれだけ心づもりをしていたとしても対向車の後ろや横、所謂死角にいるバイクを目で確認することはまずできません。
さらにライダー側からしてもセダンタイプの車なら未だしも、SUVやトラックの隣をすり抜けている最中に対向車線の右折車を確認することは難しいと思うので、何の危険予測もせずに運任せで走っているのと同じです。
これは信号のある交差点だけの話ではなく、コンビニやガソリンスタンド、スーパーなどの施設の入口であればどこでも起こり得ることです。
正直このようなシチュエーションでの右直事故はライダーの自業自得としか言えないので、違反、違反じゃないに限らず交差点付近のすり抜けはすべきではないと思います。
④優先意識が強すぎる
4つ目は優先意識が強すぎるです。
右折車よりも直進車が優先というのは常識のある人なら誰でも知っていることだと思うのですが、公道では直進車(自分)が優先という意識は捨てるべきです。
何故なら公道には直進車と右折車どっちが優先なのかすら分かっていない人が一定数いるのと、全員が全員ルールに従った運転をしているわけではないからです。
こんなことを言うと色んなところからバッシングを受けるかもしれないですが、残念ながら公道では道路交通法が全てではないです。
もちろん全国民が道路交通法に従って運転していれば事故が起こる頻度は圧倒的に下がりますし、本来は道路交通法が全てであるべきだとは思うのですが、現状では道路交通法に従って運転すると逆に危険な目に遭うことが多くなってしまいます。
普段から車やバイクに乗っている人であれば分かると思うのですが、40km/h制限の広い道を40km/hで走っていると高確率で後続車に煽られますし、歩行者が完全に横断歩道を渡り切るまで停止していると「はよ行けやいつまで停まってんねんコイツ」みたいな感じで後ろからクラクションを鳴らしてくるような人もいます。
当然40km/h制限の道ではどれだけ安全が確保されていてもルール上は40km/h以上の速度は出してはいけないですし、歩行者が横断歩道を渡っている最中に横断歩道に進入するのも違反になるので、どれだけ歩行者との距離があろうが完全に渡り切るまで停止しておく必要があります。
しかしこれらに従って運転しているとトラブルや事故に巻き込まれる可能性が高くなることから、臨機応変に対応している人が大半だと思います。
それと同じで自分(直進車)は優先だからと相手(右折車)が譲ってくれる前提で運転していると、ルールを知らない人、知っていても従っていない人に轢かれる可能性が高くなってしまいます。
なので
こっちが優先やから何が何でも先に行く!自分は正しいことをしている!
と意固地になるのではなく、自分が被害に遭わないためにどっちが優先かというよりもどうすれば安全なのかに重きを置いて走行するようにしましょう。
まとめ
以上が「右直事故に遭う人の特徴4選」でした。
これまたバッシングを受けるようなことを言いますが、右直事故に遭うようなライダーは単純に危険予測が甘すぎるだけです。
当然危険予測をしていても防げないような右直事故もありますが、ネットやニュースで見るような右直事故の9割は危険予測さえしていれば防げたんじゃないかと思うようなものばかりです。
本当に右直事故で亡くなる方が後を絶たないので運転技術を磨くのも大切ですが、危険を予測する力もしっかりと磨いていきましょう。
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